
作ったのはもう何年か前の事ですが、SL66LIFEを始める前、SWC/Mでパンフォーカスな写真を撮っていた頃に何度かバルブ撮影を試していた時期がありました。バルブ撮影だから仕方なしに三脚を使用するわけですが、そのうち、どうせ三脚を使うのならいっそ4x5でやりたいという欲が出てきます。
時は同じ頃、Super-Angulon 1:8/65 というレンズに興味がわいて入手してみたはいいが、20世紀のTechnikaでは焦点距離が短すぎてピント合わせも何もまともにセットできない。専用のレンズボードは持ってなかったし、そもそもが6x9用のレンズだったんです。
で、その二つの要求に応えるべくして自作の暗箱作りに至ったという訳なのでした。どうせf:22まで絞って3メートル位にピントを合わせて印しておけば大方パンフォーカスに写ってくれる。早い話がSWCのシノゴ判とでも申しましょうか、画角的にも似ているので感覚的には馴染みやすかった。


ヘリコイドは使い道の無かった貰い物のPENTAX67用マクロアダプターを改造。ピントグラスは中央の6センチ角だけ見れるように磨りガラスを切って裏蓋にはめ込み、余り物のKIEV88のピントフードを流用。ファインダーは偶然見つけた半値の中古をネットでゲット。フィルムホルダーはGrafmaticで6連射!。ちょっと不細工ですがホームセンターで小さい水準器も探して取り付けました。なぜか不思議と引きつけられるようにあれよあれよと短期間に部材が集まってきた。
木製暗箱は隣りの木工屋さんで木を寸法通りにカットして貰い、木工ボンドと木ネジで組み立てるだけなので比較的短時間でカメラ自体は完成しました。試写後に何点か改良を加え、塗装して内側に内面反射防止用の植毛紙を貼ってほぼ完了です。暫くして、グリップとシャッターレリーズを付け加えようと手を付け始めた所で中断したまま現在に至ってしまいました。

ともかく、手持ちでシノゴがお手軽に使えてしまうのが笑っちゃうほど愉快で、バルブ撮影以外にスナップでも使えてしまうのがミソ。あまり首から下げて街中を歩きたくはないけれども、重いテヒニカや三脚を持ち歩きたくない時にはそこそこ役に立ってくれるんじゃないかとは思うんですがねえ・・・
こんばんは
最近4×5やりたくてアレコレ調べてたら
一番ツボな姿のカメラを見つけ
読んだら自作という事で驚きました!