
土曜日にまたまた撮影に横浜まで出向いたのだが、最初の一カット目にシャッター巻き上げの操作ミスでSL66がフリーズしてしまった。なんかまだ頭が目覚めていない感じだったのでうっかりミスをやらかしてしまった。クランクも頭も回らず、横浜駅周辺をただぼんやりぷらぷら歩いて写真は一枚も撮れずに帰ってくる羽目に。
戻ってからクランク側面を解体、予想以上に手間取って結局昨夜は夜なべ仕事になってしまった。直ったと言えるかどうかは定かではないが、ともかく写真が撮れるところまでこぎつけた。

フォーカルプレーンシャッターの幕速というか、先幕と後幕のスリットはどのくらい空いているのか?普段あまり考えた事がないのでSL66でちょっと考えてみた。
経験的にストロボのシンクロ速度は概ね1/60程度が多い。それはシャッターが全開になる最速の速度が1/60だからである。それより早いと先幕が開き切る前に後幕が走り始めて全開にならず、ストロボ光がフィルム全面を照らせなくなるということ。
仮に、1/60で先幕が開き切ったと同時に後幕が走り始めると仮定すると、幕は1/60秒で約60ミリ移動する速度になる(秒速3.6m/s、時速約13km/h)。多分実際は安全を見てもう少し遅いのだろうと思う。
スリットの幅で考えると、1/60で約60ミリ(全開)だと仮定すると、1/125では半分の30ミリ、1/250で15ミリ、1/500で7.5ミリ、1/1000で3.75ミリ幅という事になる(ストロボで実写チェックできるかも)。なるほど、先幕と後幕のリリース用カムの間隔に概ね合致する。但し、先幕と後幕の幕速とリリース用カムの回転速度が同等であらねばならない。

それにしても、解ってしまえば簡単な事で、当初のフリーズ解除はものの数分で回避できることが分かった。蓋を開けて眺めた時はうんざりもしたが、時間をかけて一つづつ追っていくとそれぞれの役目も解ってくる。ほんとに、よくもまあこんなものを造ったものだと改めて感心させられます。
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